七二八五写真缶

バイクと写真とぶらりと旅

涼を求めて

  西へ東へ。

 休日前に同僚と涼しい場所の話をしていたら「八雲風穴」はどうか?と言われ、そういえば行った事ないなぁって、で、行ってきました。

 この日は天気がやたら良くて、34℃近くはあったんじゃないかと思います、バイクを走らせても温い風を浴び続けたら疲れるそんな日。

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 さて、到着するとそこは、山の中。の割りに、観光客が多かった、やっぱりこの時期は有名な場所のようです。

 行った事のある同僚の話では涼しいというより寒い、と聞いてたのであえてジャケットを着たまま突入を試みる。

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 入り口前に受付があってそこで入場料(大人200円)を支払い、小さな扉をくぐると……

 あら涼しい。涼しいというか、ジャケット着てるから汗を引かせるには丁度いい感じ。

 室内に温度計があったから見てみると、12℃ちょい。人が沢山入ってたから若干高めになってるらしい。それでもTシャツで入ってきた人は寒い寒いと連呼してので、やっぱり寒かったんでしょうね、ちょっとだけジャケット着て入ったのを後悔しました。あの寒さを体験しとけばよかった。

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 一通り涼んでから外へ出ると、まぁ暑いわな。そら20℃近く差があるんだから身体の調子がおかしくなる。

 おかしくならないようにしばらく外の木陰でボーっとしてたら、ふいに後ろから「大将、大将」と声が聞こえ、何かと思って振り返ってみると、地元のお婆さんが自分を呼んでるようだった。

 何やろ?と思ったら、そのお婆さんの後ろに売店があってそこの若奥さんが「ごめんけどコレ付けてくれない?」と手に売店の旗を持ってシャッターの前に立っていた。了解把握。

 俺「高さココでいい?」若奥さん「限界まで頑張って」俺「もう限界なんスけど」若奥さん「じゃあオッケー、ありがとう!」

 と、風穴で涼んで心も身体も気持ちも良くなり、ちょっとしたふれ合いで和んで、さて帰るか、と思った時にふと目に留まった物があった。

 

 風穴から少し離れた場所にそれは静かに立っていた… 

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 何か気になったので近くに行って見ると、どうやら石碑のようだった。相当古い碑らしく文字が刻まれているが読む事ができない。どうにか年号だけでも読めないかと碑の周りをぐるぐる回っていると、「読めますか?」と声がした。

 振り返ると先ほど売店で「大将」と呼んでいたお婆さんだった。

 「いやぁちょっと読めませんねぇ」「それはね、昔の朝鮮戦争の時の石碑だそうですよ」「あ、慰霊碑なんですか。じゃあ、ここから出兵された方が居たんですね」「えぇ、その石碑があるところに以前は家があってね、そこの若い方が出られたそうですよ」「ここに家が…」「私も80を越えてずっとここに住んでますが、昔そんな話を聞いたことがありますよ」「そうですか…いや、貴重お話ありがとうございます」

 最近は戦争遺構に興味を持ち地元で色々探してみてはいましたが、まさかここで戦争に関わる物を見つけるとは思ってもみなかった。

 この慰霊碑の周りだけ妙に空気が違うような気がしたが、そう言う事だったのかと、しんみりとした気持ちになりました。

 

 さて、このまま帰るのも時間が早いので近くの道の駅で昼食を摂り、「もののけ姫」で名が知れ渡った、雲南市吉田町のたたら製鉄の場「菅谷たたら山内・高殿」を見学しようと思い、足を運んでみました。

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 道中に流れる川が何とも綺麗な川で、バイクや車で通り抜けるには勿体無い道でした。時間と気力と体力があれば散策しながら行くと楽しいかも。

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 さぁ中の見学しようかなと思った矢先、急に雲行きが悪くなり雷も鳴る始末。これはいかん、大雨に降られても敵わないって事で中の見学はやめました。残念。また今度ちゃんと見学しようと思います。

 っと言う事で、この夏の涼を堪能してきました、とさ。

 

~お・ま・け~

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 某道の駅で昼食の為入った店、4人掛けのテーブルが2つある小部屋に通された。居心地微妙~

 あとから家族3人さんも入ってきて、さらに居心地微妙~

 飯をかっこんで早々に出ましたわ。

 後日、同僚に訊いたら、その店の隣のお土産やと併設してる飲食店がイイとの事。

 …うん、また行くべ。