第15回 島根県道標識撮影ツーリング 最終回
まぁまずは何も言わずに見てやってください。ラスト9つ。
島根県道238線撮影終了。
以上を持ちまして、「島根県道標識撮影ツーリング」は完結とさせていただきます!ありがとうございました。
では、お待ちかねの振り返り語りの時間です。長くなるので覚悟をお願いいたします。
思い返せば、2014年6月29日から本企画が始まり、完結が2015年9月21日。実に1年と三ヶ月弱かかったわけです。この1年と三ヶ月は長かったかと聞かれれば、案外早く終わったと思います。開始した直後は、2,3年はかかるんじゃないかと思ってました。計238線で西部地区と隠岐地区がどうしても遠く行けるタイミングがとれるかどうかわからなかったから。しかし、実行してみるとだいたい月に一回は撮影に出かけることができました(冬眠期間有り)その甲斐あってか1年三ヶ月で終わったと思います。
そしてこの撮影ツーリングを始めたからこそ、人生初のキャンプ、さらにツーリングでのキャンプを経験する事ができたのは、私にとってとても大きな出来事だったと思います。この企画を考えていなかったら恐らくキャンプツーリングなんてやろうとも思わなかったかもしれません。
実際キャンプをやってみて思ったのは、楽しい!(ハプニング有り)面白い!(トラブル有り)難しい(荷物の管理)と、4回やってみて何事も起こらなかった事がありません。何か物を忘れてきたり、雨が降りそうで不安になったりと。でもそれがキャンプの醍醐味じゃないかなと。不自由で限られた事しか出来ないけどそれがキャンプなの。それを楽しめる人がキャンプを楽しめる。
4回のキャンプで各キャンプ場にお世話になりましたが、それぞれ違った個性を持った場所でした。一番驚いたのはやっぱり最後に行った、道猿坊公園キャンプ場です。駐車場にはタイヤのスリップの跡と夜は完全な闇。他のキャンプ場では暗くなるといっても20時前後までは電灯が灯っている所ばっかりだったのでそのギャップに驚きました。
一番気に入ったキャンプ場は、枕瀬山キャンプ場です。ここは広さはそこまで無いにしても、夜がいい。辺りが暗くなってきた頃に山間に響く列車の音がまた心地いいのなんの。あそこはまた行きたいですね。
キャンプも思い出に残りましたが、それ以上に思い出せるのは、島根県ほぼ全域を駆け巡った事ですね。いくら県内の者でも行く事はないような場所まで行ってきたわけですから。例えば観光名所がある場所なら何かの切っ掛けで行く事もあるでしょう、でも私がやってるのは、県道の標識を撮る、です。なので、谷の深い場所やこの先に人が住んでるのだろうかと不安になるような場所まで行って来たわけです。
色々な場所で色々な物を見てきました、今にも消えそうな集落があったかと思えば小さな山間の町で賑やかに運動会が催されていたり。道の半分が今にも落ちそうな場所を通ったり。地方とはなんぞや?と考えたりしました。でもどこの場所でも誰もが頑張ってるなぁと、実感しました。
写真を撮るだけとはいえ、道路上にバイクを停めて通行の邪魔をしてる事に申し訳なく思い、停まったかと思えば県道の標識を撮影し始めるものだから不審な目で見られたり。ホントすいませんでした。
そもそも、この企画を始めた切っ掛けなんですけど。詳しくは申し上げられませんが…まぁ、ヤケです。
「は?」と思われたでしょうけど、紛れも無くヤケくそで始めました。
「休日なのに全然かまってくれないなら俺は一人でどっか行く!」「でもどこに行こう?どうせだったらバイクでどこか行ってみよう」「うーん、あっそうだ!島根県に住んでても島根県の行った事の無い、知らない場所に行ってみよう!じゃあ、あれだ、県道の標識を全部撮ってこよう!!」
アホですね。今考えてみたら、この理由(苦笑)
まぁそんな理由から始めたわけです。そんな理由で始めたけれど続けていくうちに、標識撮影に行く事が楽しくなってきました。週末の天気がよければその数日前から地図を捲り、グーグルアースでさらに詳細な地図を確かめました。そしてこの企画を無事終わらせる為に必要不可欠だった、グーグルストリート。これがなければもっと時間がかかったのは言うまでも無いです。事前に標識の位置を把握できるわけですからね。
ただそれでも未通の場所も多々ありました、そういう時は先人達の車載動画を何度も見返して標識を探しました。その節はありがとうございました。ホント助かりました。
あと地味にポータブルカーナビが役に立った、コレも時間短縮に繋がった、まぁ、たまに信用して案内どおりに進んだら行き止まりで焦った事はありましたが(ハハハッ)「この先直進です」「いやいや道無いから!」
なんだかんだ、長くなりましたね。そろそろこの辺で拙い感想は終わりましょうか。
もし、ご自分の住んでる街の県道に興味をもたれたら、撮影に出かけてみてはいかがでしょうか?知らない土地なんて山ほどあります、それを知るのも良い経験ですよ。
さぁて、次は何を撮って歩こうかなぁ。今のところ何も考えていません、もし何か良い案があれば遠慮なくどうぞ。実行するかどうかはわかりませんが。ちなみに、国道は撮りません(断言)それこそ何年かかるかわからない。国道はもっと若い方にお任せします。連盟で撮るってのも面白そうですけどね。〇〇県は任せろ!とかね。
長らくお付き合いありがとうございました。
次回からは通常の写真を投稿していきます。
では、また。
追伸:あ~そうそう、あるかどうかはわかりませんが、新規の県道が完成したらそこは撮りに行きます。だからこの企画はまだ、続くかも…?
島根県浜田市キャンプツーリング
第14回島識撮影ツー(無理がある略)で他に色々撮ってた写真です。
松江~尾道線にある道の駅たかので休憩、中国道の吉和SAで休憩、小腹がすいたのでポテトを食す、塩が偏ったからしょっぱい。あと箸とか爪楊枝がないから手づかみで熱かった。
六日市ICで降りてすぐのところで荷物チェック、異常なし。このまま撮り忘れの224号へ向かう、けど、ここから30分ぐらいかかって妙に疲れました。高速降りて休んでないから仕方なし。
無事224号の撮影も終わり浜田へ向かう前に益田市内で昼食を摂る。おたまが邪魔だった。
浜田市内で標識を撮影しつつ浜田へきたら見ておきたかったものに出会う。浜田高校併設の「歩兵第21連隊跡」にある立哨台。実物見るのは初めてでした。
この地にその昔あった事は事実であり残すべき遺構だと思います、全国にもこういった軍事遺構は沢山あります、これを見て何をどう思うかは個人の考えですが、一概に否定も肯定もできないような、そんな気がします。
他にも見たい建物はあったけどあまりうろうろするとアレなのでこれだけみて移動しました、満足。
この日予定していた標識撮影も終わりキャンプ場に行く前に、美都温泉に行ってきました。ただこの温泉までの道のりが遠かった、キャンプ場から20分ぐらいあった気がします。温泉は気持ちよかったです。大人420円で浴場はまぁそこそこの広さ、ぬめりのある泉質でお肌すべーすべー。
さて、キャンプ場にやってきました、ここは「道猿坊公園キャンプ場」で利用料は無料、但し事前予約がいります。
駐車場は普通車30台は停められるほど広く、流しやトイレ、水道(生水なので飲用不可)があり十分な設備があります。
んで、やってきたはいいけど、午後5時前でしたが……
だぁ~れも居ない!一人も居ない!自分だけでした。連休だから1,2組はいるかなぁって思ってたけど、まさかの貸切状態。
ある意味気兼ねなく自由に使えるから良いかなぁって思ったけど駐車場にタイヤで円を描いた例のアレがついていて「うわぁ輩がくるのかぁ…からまれたらヤダな」と凹みました。
←例のアレの跡
まぁ嘆いても仕方が無いし他所に移るわけにもいかないので(時間的に)ちょっと奥に行ったところにテントを設営しました、あと悪いとは思いつつも誰も居ないという理由でバイクを場内にいれテントの横に停めました。これだけでも凄い安心感がえられます。
さて、ここからちょっと長くなるので飛ばしたい方は次の写真までどうぞ。
キャンプにはハプニングがつき物なんて良く言いますがまさに起こりました、ハプニング。
テントを設営し終わり一息ついたのが18時ごろ、夕飯にはまだ少し早いのでテント内で本を読みつつ身体を休めていました。その内時間も良い頃合になったので、お湯を沸かしカップのうどんを準備していたその時です。
「…ん?箸が無い……あれ!?箸が無いよ!!」
カップのうどんを買った買い物袋に箸が入っていなかった。今回はコンビにではなく某ドラッグストアで買ったからか箸をつけてもらえなかったようです。即席ラーメン等買ったら大概箸がついてくるものだと思い込んで確認しなかったのが今回の大慌てに繋がってしまいました。
箸が無いからうどんは食べれない、でも腹は減ってるから食べないわけにはいかない、、もしかしたらカバンかどこかに予備の箸か箸に代わるものがないか探しましたが、見つからず。
最終手段として、スープを出来る限りすすって、残った麺と揚げをすすり食べようと決めました。そして出来上がったのでスープをすすっていると、ふと目の前のある物に気がつきました。
「コレ、使えないか?」
と言って見た物は、カップの蓋。これを細長く丸めて二つに折ればトング状になると思いつき早速やってみる事に。
結果、掴めはしないけれども引っ掛ける事ができました。その瞬間脳内で『隊長ばんざーい!隊長ばんざーい!』と喝采が上がったのは言うまでもない。
どうにか無事?に夕飯を終えると辺りも暗くなりテント内でランタンを灯し、またしばらく本を読んでいました。すると、外から何かの物音が聞こえました。人ではない音、恐らく獣の類だと思います、一応何かあったときのためにテント内に最強の武器、ネイルハンマーが置いてあります。いざとなったらこれで…無理か?
などと考えていたらいつの間にか音は消え静寂が戻ってきました、ホッと安心してまた本を読む事にしました。
ふと気がついたら20時前になっていたので外の事も気になるし、トイレついでにテントから出てみると。
真っ暗、闇、灯り一つない黒、場内にライトが一つもない。さすがに驚きました。怖いと思ったけどそれは心霊的な怖さではなく、獣(熊・猪)や人(輩)に襲われたらどうしようか、と言う怖さ。周囲を警戒しつつ小さいランタンを手にトイレまで往復。トイレの電気はつきました、ここで人口の光がどれだけありがたいか身に沁みました。電気ってステキ!
まだ20時すぎなので寝るには早いかと思ったのでしばらく本を読んでました。(さっきから読んでいる本は、平安時代の貴族、主に女性の生活を書いたものです)この本が面白くて、気がつくと22時前になってたのでここらで就寝としました。
ただ、ランタン消すと真っ暗なので小さいランタンをぶら下げて小さい灯りの下、寝ました。この灯りだけでも安心感を生みます、馬鹿になりません。
そんなこんなで翌朝5時半起床、もうこの頃になるとしらじらと明るくなっていたので昨晩ほどの怖さはもうありません。
朝食を摂り、撤収作業を終えて、出発したのが7時ごろ。
さぁ、今日の撮影頑張ろう。
以上がキャンプ場であった出来事でした。
翌日の標識撮影に行く前にどうしても寄りたかった場所が広浜鉄道の今福線の4連アーチ郡。こんなステキな場所があったのに第13回の撮影時に気がつかず通りすぎてしまってました。
この今福線の工事を手がけてきた人達はどんな思いでいたんでしょうね。事業が凍結・廃止となり列車が通る事なく終わったトンネルやアーチ橋、眺めていると何とも言えない気持ちになりました。
今回の標識撮影も終わり見たいもの見れたのであとは帰るだけ、途中で道の駅サンピコごうつに寄り疲れた身体を癒すソフトクリームを食べました。美味い!
標識撮影も残すところあと僅か、近日中に全て終わらせます。
では、また。